後藤純男 [Nakayama Tadahiko]
『鹿苑寺庭園』 後藤純男
今まさに夜のとばりが降り始めようとする金閣寺。 やがては残照も消え金閣も夜の闇につつまれていくのだろう。 だがこの瞬間金閣は、まるでこの世が闇に包まれてもなお、 内から輝きいでる巧妙のように光輝き続けるのである。
体裁
- 画寸: 35.2×85.0cm
- 額寸: 62.0×111.0cm
- 版数: 38版38色
- 用紙: いづみ
- 工房: MMG版画工房
- 版元: 株式会社ビジョン企画出版社
- 部数: 限定380部(直筆サイン・落款印・番号入)
- 価格: 550,000円(税別)
作者紹介 後藤純男(ごとうすみお)
後藤純男は1930年千葉県東葛飾郡関宿町(現野田市)生まれの日本画家。1986 年に内閣総理大臣賞を受賞、1988年から1997年まで東京芸術大学美術学部の教授を務めた。日本美術院同人、東京芸術大学名誉教授、中国西安美術学院名誉教授。
後藤純男略歴
- 1930年 千葉県関宿町に生まれる。父 幸男は真言宗住職。
- 1946年 山本丘人に師事、絵の勉強を始める。
- 1949年 田中青坪に師事。
- 1952年 再興第37回院展に「 風景 」出品、初入選する。
- 1954年 再興第39回院展に「 灯ともし頃 」出品、入選し院友に推挙される。
- 1962年 再興第47回院展に「 懸崖 」出品、奨励賞を受賞。
- 1965年 再興第50回院展に「 寂韻 」出品、日本美術院賞・大観賞を受賞。特待に推挙される。
- 1966年 再興第51回院展に「 幽境妙音 」出品、奨励賞を受賞。同作品は東京都買い上げとなる。
- 1969年 再興第54回院展に「 浣想 」出品、日本美術院賞・大観賞を受賞。
- 1972年 再興第72回院展に「 残照 」出品、奨励賞を受賞。同作品は文化庁買い上げとなる。
- 1974年 日本美術院同人に推挙される。
- 1975年 第30回春の院展出品作「 室生 」が山形県美術館買い上げとなる。
- 1976年 再興第61回院展に「 仲秋 」出品、文部大臣賞受賞。
- 1977年 再興第62回院展出品作「新雪」が、福岡市美術館買い上げとなる。
- 1983年 日中友好絵画展「後藤純男と中国作家展」を開催。
- 1984年 東京・伊勢丹美術館において展覧会(読売新聞社主催)を開催。大阪・名古屋・柏を巡回。
- 1986年 再興第71回院展に「江南水路の朝」出品、内閣総理大臣賞を受賞。
- 1988年 東京芸術大学美術学部教授に就任。
- 1989年 奈良そごう美術館において「後藤純男展—日本・中国の風景美をたずねて—」を開催。
- 1995年 パリ三越エトワールにおいて「画業50年後藤純男展」を開催。 日本橋三越において「荘厳の美と祈り 後藤純男展」を開催。小倉・大阪・名古屋・呉・千葉を巡回。
- 1996年 東京芸術大学資料館において「後藤純男退官記念展」を開催。
- 1997年 秋田県主催「後藤純男展-悠久の自然を詩う」を開催。大宮・船橋・柏・木更津を巡回。東京芸術大学美術学部教授を退官。
- 1998年 「柏そごう開店25周年記念・木更津そごう開店10周年記念 後藤純男展-悠久の自然を詩う」を開催。
- 1999年 千葉県銚子市犬吠崎に後藤純男美術館を開館。
- 2006年 旭日小綬章受章。
- 2016年 日本芸術院賞・恩賜賞受賞。
- 2016年 10月18日逝去、享年86歳。