日比野光鳳 [Hibino Kouhou]
作者紹介 日比野光鳳 (ひびのこうほう)
かな書家。京都の伝統と現代性を合わせ持つ、雅やかで気品あふれる書芸術は高く評価されている。書家では数少ない日本芸術院会員の一人であり、日展、読売書法展、現代書道二十人展をはじめ、各方面で活躍している。
日比野光鳳 略歴
- 1928年 京都市に生まれる
- 1953年 同志社大学経済学部卒業
- 幼少より父・日比野五鳳に師事
- 1975年 日展特選受賞
- 1983年 日展審査員(以後九回就任)
- 1985年 書道水穂会会長
- 1987年 日展会員賞受賞
- 1997年 日展内閣総理大臣賞受賞
- 1999年 日本藝術院賞受賞
- 2001年 朝日新聞社主催・現代書道二十人展出品
- 2008年 日本藝術院会員
現在、日本芸術院会員、(社)日展顧問、読売書法会最高顧問、日本書芸院最高顧問、書道水穂会会長、現代書道二十人展メンバー
【作品紹介】日比野光鳳作品集/日比野光鳳(著)
京都の伝統と現代性を合わせ持つ、雅やかで気品あふれる日比野光鳳書芸術の世界。
1987年から近作まで、代表作をオールカラーにて掲載。
釈文、印譜、年譜などの資料も詳細にわたり記述し、書家としての活動の軌跡を一望できる待望の豪華作品集。
体裁
- カラー図版 63点
- 総頁数:168頁
- 付:評論、印譜、年譜
- 評論:西嶋慎一(書道文化研究家)
- 判型:B4変型判、布装上製本、化粧箱入り
書評
きめ細やかな肌合いとあふれ出る余情、そして余艶な情調表現、それが日比野光鳳先生書芸術の特色である。彩り豊かな料紙を舞台に筆は穏やかに舞い進み、すみ色の軌跡が一場の夢幻世界を織りなす。
題材は自然のうつろいに仮託された人の心の動きであり、また、花鳥風月、雪月花に象徴される自然観照そのものである。天の海、加茂祭、三日月、春花秋風、くれなゐ、さざなみ、むらたけ、春耀秋韻と、これ等の作品題名は、四季のうつろいに寄せる作者の心をよく表わしている。そして、この題名が象徴する作品のテーマ設定と、題材に選ばれた自然観照の姿が、光鳳先生書芸術の、まず二つの特徴である。
(評論 西嶋慎一「かなの演ずる夢幻世界 ―日比野光鳳先生の書芸術―」より)
日比野光鳳作品集
■20,000円(税別)
■B4変型判
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