土屋禮一(土屋礼一) [Tsuchiya Reiichi]
作者紹介 土屋礼一(つちやれいいち)
本名土屋禮一。岐阜県養老町出身。岐阜県立大垣南高等学校、武蔵野美術大学卒業後、加藤東一に師事。日展理事、武蔵野美術大学客員教授、金沢美術工芸大学教授。現代日本を代表する日本画家の一人であり、代表作『赤い沼』は文化庁に買い取りを受けている。2007年に「軍鶏」で日本芸術院賞受賞。2009年、日本芸術院会員。
父は日本画家の土屋輝雄(1909年 - 1962年)
土屋礼一略歴
- 1946年 岐阜県に生まれる
- 1967年 武蔵野美大卒。加藤東一に師事。日展初入選
- 1979年 日展審査員(以後7回)
- 1998年 瑞龍寺本堂障壁画完成
- 1999年 岐阜県美術館にて「大地から空へ」展
- 2000年 銀座松屋他にて日本経済新聞主催回顧展
- 2001年 日本橋高島屋他にて劈頭展開催
資生堂ギャラリー、北辰画廊等で個展。〈賞〉日展特選・白寿賞、会員賞、文部科学大臣賞。MOA岡田茂吉賞優秀賞。〈出品〉日本秀作美術展等。現在日展評議員、金沢美術工芸大学教授。
【作品紹介】龍の本 / 土屋禮一(著)
中国に起原を持ち、世界中の人々に親しまれている「龍」。古来より、架空の生物として、最も美術家の想像力を刺激した題材でもありました。 本書では、気韻溢れる古今の龍図の中から、名品中の名品を選りすぐり紹介。 著者は日本画家として第一線で活躍する土屋礼一氏。 画家ならではのエッセーとともに龍の魅力に迫ります。
目次
- 龍図を見る
- 日常とともにある龍・・・李朝民画の「龍図」
- ゴウゼンたる・・・作者不詳「雲竜図」
- 有頂天にさせる龍・・・伊藤若冲筆「雨龍図」
- 天上から睨みつける龍・・・狩野探幽筆「雲龍図天上画」
- 凛としてモダン・・・雪村周継筆「龍虎図」
- まるで衛星のような・・・狩野芳崖筆「飛龍戯児図」
- 大宇宙と遊ぶ龍・・・横山大観筆「龍蛟躍四溟」
- 極彩色の劇的な龍・・・岩佐又兵衛筆「小栗判官絵巻」
- 穏やかな--・・・堅山南風筆 天上画「瑞龍」
- 龍の霊が--・・・牧谿筆「龍図」
- 不気味な凄み・・・海北友松筆「雲龍図屏風」
- これぞ最高峰・・・陳容筆「九龍図」
- ふわりと大らかな・・・俵屋宗達筆「龍図」
- 富士の上空を翔る龍・・・葛飾北斎筆「富士越龍図」
- とぼけたようで孤高な龍・・・冨岡鉄斎「龍図」
- 尋常でない画家・・・曾我蕭白筆「群仙図屏風」
- 龍の話
- 中国の龍伝説/日本の龍伝説/龍のことわざと成語
- 龍の形態学
- 龍の九つに似たる/角は鹿/頭は駝/眼は兎/項は蛇/腹は蜃/鱗は魚/爪は鷹/掌は虎/耳は牛
- 資料編
- 龍図史の30人
- 自作、瑞龍図
- 掲載図版一覧
体裁
- 判型:A5変型判
- 総頁:174頁
- 製本:上製本(ケース入り)
- ISBN-10: 4899790074
- ISBN-13: 978-4899790075
- 発売日: 2002/04
内容
海北友松、狩野探幽、雪村に芳崖…。想像の動物ではなく、生々しい生き物として竜をとらえた先人達の名作をたどりながら、古来、天の象徴として尊ばれてきた竜の世界に迫る。
龍の本
■価格:2,300円(税別)
■発行:2002年9月